ストックフォトに投稿していて一番面倒な作業がタグ付けだと思うのですが、今回は、
- タグの発想の仕方がよく分からない
- ついでに初心者がタグ(キーワード)から撮影ネタを見つける方法
を、紹介したいと思います。
写真の投稿は連作と言いますか、100枚以上一気に投稿するようなこともざらにありますので、少しでもアイデアが出るヒントになればと思います。
逆にタグを見つけられるようになれば、撮影ネタも見つけられるようになりますので、ぜひ覚えておきたいテクニックですね。
ストックフォトのタグ付けは、ユーザー目線で考える
写真・イラストをダウンロードする人には「○○の写真を探している」というピンポイントで具体的なイメージがある人と、「○○っぽいイメージ写真ないかな」と、具体的な絵は浮かんでおらず漠然とジャンルだけ浮かんでいる人がいます。
その2つのアプローチを前提にタグを考えていく必要があります。
以降、
- 「○○の写真を探している」→ピンポイントタグ
- 「○○っぽいイメージ写真ないかな」→イメージタグ
として話しを進めていきたいと思います。
まず考えるべきは、投稿する写真がダウンロードユーザーとって、具体的な内容(ピンポイントタグ)なのか抽象的な内容(イメージタグ)なのかです。
ストックフォトにおけるピンポイントタグ
この具体的なタグを必要とする人は、ダウンロードユーザー自身が製品やサービスの提供側であった場合に多いのではないでしょうか?
例えばエステなら「ハイパーナイフ」など、知らない人にとってはよく分からない単語なのですが、この写真を探している人にとってはピンポイントです。
※写真はフリー素材の写真ACより
こういうタグは、そもそもその業界に詳しくないと知りえない単語であり、いくら悩んでも知らないことには浮かんできません。
そこで有効なタグの見つけ方としては、
- ブログやWebサイトを見る
- 本を読む
- その業界で働く
といったところでしょうか、あたり前すぎて、すいません…
重要なのはその業界の知識を入れるということです。
いっその事、余裕があるのであれば、その業界でアルバイトしてみるのも手です。
ついでに収入・撮影ネタ・撮影環境も手に入れることができれば、一石三鳥ですね。
ストックフォトにおけるイメージタグ
ピンポイントタグと違って、イメージタグの場合はダウンロードユーザーに具体的なイメージがありません。
つまり、漠然としたわかりやすい単語で検索されて、これでいいや!という感じで選ばれる事が多いでしょう。
エステで例えるなら、それこそ「エステ イメージ」などですね。
この場合は、「ハイパーナイフ」などの専門的なタグはあまり必要ありません。
どのみちその単語を知らない人が大多数ですので、あまり意味がないのです。(もちろん入れてもいいですよ!)
イメージタグで大事な考え方は、
- シンプルで、よくある単語を使う
- 業界に詳しくない多種多様なダウンロードユーザーがいる
- 類義語、擬音語、擬態語を使う
ということで、これらを前提に考えていく必要があります。

またイメージタグを使う場合は、写真その1枚で、そのジャンルを象徴できるような内容でないといけませんので、誰でも思い浮かぶようなベタで王道な写真が望ましいです。
例えば「エステ」であれば、女性が自分の腕枕にアゴを乗せ、背中をマッサージしてもらっているような写真ですね。
多種多様な人と目的にダウンロードされますので、上記の写真であれば、
「エステティック」「エステ・サロン」「エステサロン」「エステティックサロン」「エステティック・サロン」「リラクゼーション」「リラクセーション」「施術」「リラックス」「マッサージ」「背中」「せなか」「腰」「コシ」「こし」「女性」「女」「OL」「レディ」「若い」「20代」「二十代」「イメージ」「様子」「雰囲気」
など、専門用語ではないシンプルな単語の言い回し(類義語)を多く使うと良いです。
そもそも類語が思い浮かばないという人は「連想類語辞典」などを参考にしましょう。
「ごろごろ」や「ばたばた」などの擬音語や擬態語は「日本語を楽しもう!」を参考にすると良いです。
ストックフォトの撮影ネタをタグ(キーワード)から見つける方法
ストックフォトの撮影ネタを探す方法は、撮影しようと思うジャンルのブログや本などを読むのが一番確実です。

ですが、
- 全部目を通すには量が多すぎる
- もっと需要のあるジャンルとタグ(キーワード)をざっと確認したい
という場合に便利な方法を解説します。
Kizasi.jpで連想されるタグ(キーワード)を調べる
Kizasi.jpというサイトがありまして、このサイトにタグ(キーワード)を入力すると、その検索単語に関連してよく使われる単語が一覧で出てきます。
このサイトの面白いところは、
検索キーワードと一緒に話題に上がる事が多い単語が候補として出ること
です。
いわゆるGoogleなどの検索バーに入力される単語の候補(サジェストキーワード)ではないのです。
どういうことかと言いますと、Google検索に打ち込まれる単語は、基本的にユーザーの悩み事。
反対にKizasi.jpで出てくるワードは、その悩み事に対して、どのような話題で盛り上がっているか、が分かるのです。
実際に「腰痛」で検索してみましょう。
すると関連する単語の横に、濃い紫のバー(関連性)と薄い紫のバー(一般性)が表示されます。
これらの意味は、
- 濃い紫…「腰痛」そのものにどれだけ関連しているか
- 薄い紫…「腰痛」と候補の単語の組み合わせで、どれだけ話題に上がるか
を表しています。
ストックフォトとして狙うジャンルは、濃い紫の単語を優先していくのですが、以下のことを気をつけてください。
「腰痛 改善」「腰痛 治療」など両方のバーが伸びている場合は競合が強いジャンルで、ストックフォトビギナーは手が出しにくいジャンル。
どちらかと言えば、イメージタグ向きの撮影ネタとなります。
逆に「腰痛 スポーツ障害」「腰痛 コルセット」など濃い紫のみが強い場合は、その業界の人が欲しがるニッチジャンルとなります。
ピンポイントタグ向けの撮影ネタということになりますね。
ストックフォトを始める場合は、まずニッチジャンルから手を出して強豪たちの隙間を縫っていきましょう。
最終的に爆発的に売れるのはイメージタグ系の写真なのですが、まずピンポイントタグ系の写真から地固めをしましょう。
ストックフォトにおけるタグの発想と、撮影ネタの見つけ方まとめ
面倒なストックフォトのタグ付けは、ノーヒントで頭の中で悩んでいても、あまり思い浮かぶことは無いです。
タグの種類を、
- ピンポイントタグ…目的がはっきりしている…ニッチ(マニアック)な写真に多い
- イメージ…漠然としたイメージ…競合が多い人気の写真に多い
と分け、投稿する写真にあったタグを付けましょう。
ピンポイントタグの探し方は、
- ブログやWEBサイト、本などを読む
- そのジャンルで働く、前職の経験を活かす
など。
イメージタグの探し方は、
- シンプルでよく使われる単語を重点的に
- 類語、擬態語、擬音語を使う
などです。
逆に、つけたいタグ(キーワード)が先に決まっている場合は、kizasi.jpでそのキーワードがどういうニッチジャンルで話題になっていることが多いのか調べて、そのニッチジャンルの撮影を行いましょう。