ポートレートの肌のレタッチと言えばPhotshopをお使いの人が多いでしょう。
ちょっとしたニキビなどの肌荒れだとスタンプツールなどで簡単にできます。
ただし、肌全体のトーンや色を変えたりなめらかにしようとすると、肌部分に選択範囲(マスク)を作る必要があります。
1枚2枚程度なら別に大丈夫なんですが、例えばストックフォトなどで使う写真50枚100枚の量のレタッチとなるとかなりしんどいですよね。
僕も以前はストックフォトに投稿する写真全部を数ヶ月がかりで、Photoshopを使ってちまちまレタッチしていました。
ひょんなことからCapture One Proの「リファインマスク」という機能を知ってから劇的に楽になりましたので、紹介したいと思います。
正直「神機能」です。
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Capture One Pro 12のリファインマスクで肌レタッチが劇的に楽になる
Photoshopで肌の選択範囲(マスク)を作る場合の面倒な点は、時間がかかること。
多機能であるがゆえに、ついつい丁寧にやりすぎてしまったりします。
1枚入魂の媒体ならばそれで良いのですが、大量にレタッチをしないといけない場合は現実的じゃありません。
Capture One Pro 12での選択範囲の作り方は3つ、
- 色相から選ぶ
- 手動でブラシでマスク描く
- 輝度範囲で明るさで選ぶ
とありますが、今回は「手動でブラシで描く」の便利テクニックを紹介します。
Capture One Pro 12のリファインマスクで肌の選択範囲を作る
それでは、Capture One Pro 12のリファインマスクという機能を使い、肌の選択範囲を作る方法を説明します。
写真は例によってぱくたそさんからダウンロードしました。
工程1:レイヤーを作る
レイヤーパネルにある「+」アイコンをクリックします。
「レイヤー1」というレイヤーが作成され、右側に三本のスライダーのアイコンが出ていればOKです。
次にブラシでマスクを描いていきます。
工程2:マスクを雑に描く
「+」アイコンの左側の「ブラシ」アイコンをクリックし、ブラシモードにします。
ブラシアイコンじゃない場合は、長押しをし「マスクを描く」を選びましょう。
ショートカットを使うと楽に塗れると思います。
- マスクを描く…B
- マスクを消す…E
- ブラシサイズを拡大…]
- ブラシサイズを縮小…[
それではレタッチをしたい顔の部分を雑に塗ります。
通常マスクを書く場合は、この輪郭際を塗るのに時間がかかってしまいますが、Capture One Pro 12の場合は雑でOKです。
工程3:リファインマスクを使う

レイヤーパネルの「…」アイコンをクリックすると「リファインマスク」という項目があります。
クリックするとリファインマスクのパネルが出てきますが、操作はシンプルで半径スライダーを動かすだけです。
マスクを表示にチェックが入っているのを確認したら、スライダーを動かしてみましょう。
マスクが顔や髪の輪郭を抽出し、自動でマスク範囲が変わると思います。
これ、ものすごく便利じゃないですか?
工程4:肌調整
あとはこのマスクがかかった範囲に、
- 明るさ変更…露出パネル
- 肌質変更…クラリティーパネル
- 肌色変更…カラーエディター
などをかけ、レタッチをしていきます。
普通にかけても面白くありませんので、今回はいっそのことピエロ風にしてしまいましょう。
まず、露出パネルの露出、明るさ、彩度スライダーを操作し、ゾンビのように真っ白にしてしまいます。
リファインマスクを使った場合は、マスクの輪郭付近があいまいに処理されます。
これがリアルなメイク、リアルなレタッチを実現します。
次に、肌色っぽさを出すために、ホワイトバランスを操作し少し赤みをつけます。
さらに、クラリティーパネルで、白メイクの質感を調整しましょう。
- クラリティー…コントラスト調整し、くっきり具合を調整する
- ストラクチャー…滑らかさ、粗さをを調整する
メイクをすると、毛穴などが塞がれ滑らかになると思いますので、そのへんも再現します。
通常の、メイクや肌の質感調整はこれで完了ですが、今回はピエロ風ですのでさらに色調補正をします。
工程5:マスクにさらにマスクをかさねる
工程としては、「レイヤー1」とは別に新規レイヤーを作成し、さらにマスクを描くだけです。
今回はピエロ風ですので、目と鼻、口の周りに赤いメイクをします。
マスクが表示されているのを確認しましたら、ブラシツールで描いていきます。
描けましたら、露出パネルの彩度をぐっと上げてみましょう。
彩度が戻り、肌色も戻ると思います。
ここにカラーバランスで色の変更をかけていきます。
Capture One Pro 12のカラーエディターは、
- 直接ポイントを打って色を変えていく方法
- バーを操作して微調整を行っていく方法
と2種類あります。
今回は直接ポイントを打って、赤に振り切ってしまいます。
露出パネルの明るさなども調整し色を濃くして完成です。
Capture One Pro 12のリファインマスクを使ったレタッチまとめ

上の写真が完成したものです。
このようにCapture One Pro 12のリファインマスクを使うことで、素早いマスク作業をすることがでます。
今回は派手にレタッチしてしまいましたが、普段は女性の顔に、
- すばやくマスクをかける
- 肌色をワントーン明るく、色白に
- クラリティーを下げ、陰影を和らげる
- ストラクチャーを下げ毛穴つぶし
- カラーバランスまたはカラーエディターで色相の調整
を行っています。
階調が豊かに残っているRAWの段階でこれらのレタッチができると、楽にきれいに仕上がりますね。
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