ストックフォト初心者にとっての写真ACをオススメする3つのポイント
副業ネタの一つとして、インターネット上で写真を販売するということもメジャーになってきました。
いわゆるストックフォト(素材集)と言われるものですが、大きく分けてユーザーにお金がかかる「有料素材」と条件付きで無料の「フリー素材」とがあります。
ストックフォト(素材集投稿サイト)はたくさんあるけれど、一体どれから手を付けたらよいのかわからない。
最近テレビでも特集される写真ACってどういうサイト?
という事が気になる方に、写真ACで月々の売上約10万円を得ている僕が、はじめてのストックフォトには写真ACをオススメする理由を説明します。
なんで写真ACはフリー素材なのに報酬が貰えるの?
ストックフォトには大きく分けて、有料素材とフリー素材があります。
Adobe StockやPixtaなどは有料素材、ユーザーが1枚レンタルするたびにお金を支払います。
このスタイルは写真がフィルムであった頃からあるビジネスモデルで、レンポジ(レンタルポジフィルムの略?)といいます。
反して、「ぱくたそ」や「いらすとや」などはフリー素材、ユーザーはお金を支払いません。
では、どのように運営しているのかといいますと、サイト内で発生するアフィリエイトや広告を収入源としています。
それでは写真ACはどうなのかと言いますと、完全なフリー素材ではなく、フリーミアムというビジネスモデルをとっています。
わかりやすく言うと、スマホのゲームなどと同じで、「基本無料なんだけど、さらに使いたかったら課金してね」ということです。
加えて、アフィリエイトやGoogleアドセンスなどの広告収入があります。
ユーザーのメリット・デメリットとしては、
- 有料素材→求められるクオリティが高いため、初心者の投稿は難しいが報酬が大きい
- フリー素材→運営側の財源が厳しいので、限られた人しか投稿できない
- 写真AC→フリー素材なので初心者も参入しやすく、財源もあるので報酬がちゃんと発生する
以上が大まかな違いになります。
色々と読むべき本が出てきますので、Kindle Unlimitedに加入するのも良いですね。
たとえプロカメラマンであっても、有料素材は審査落ち。審査がゆるい写真ACから始めよう
写真に限らず何事もやってみないとわからないと頭では分かってはいても、やはり初めは「写真の審査が厳しかったらどうしよう」とか、「せっかく投稿したのに売れなかったらどうしよう」などと考えてしまいます。
有料素材は審査基準が厳しいため、プロカメラマンでもガンガン審査に落とされるでしょう。
いくら撮影スキルがあっても、題材の選び方などでも落とされます。
よほどの根気がないと早々に挫折すると思います。
僕ははじめてのストックフォトがAdobe Stockだったので、売れる気配が無くやる気も無くしました。
一方写真ACですとスマホの写真でも受け付けているほどですから、審査基準は甘めです。
ただ甘いのは「撮影スキルやカメラ」に対してであって、「著作権侵害」などには他社同様に厳しいです。
とは言え、採用はされやすいですので、ストックフォト初心者はプロカメラマン、アマチュア問わず写真ACから始めることをオススメします。
カメラも高いものを用意する必要はなく、あるもので初めれば大丈夫です。
なぜ写真ACはカメラ初心者でもOKなの?プロカメラマンは競合にならないの?
基本的に写真ACには、すでに有料素材で稼いでいるカメラマンはあまり参入してきません。
もちろん例外はありますが、その理由は、イラストと違い写真撮影には結構費用がかかるからです。
写真ACの報酬は1ダウンロード2.75〜5円と高くはないので、有料素材の撮影で「スタジオ代・モデル代・旅費・小道具費」などをかけるのが当たり前となっていると、写真ACでは採算が合わないのです。
したがって、写真ACに投稿する場合、撮影にお金をかけることができませんので、それなりの写真だらけということになってしまいます。
逆に言うと、写真ACにはプロカメラマンがあまりおらず、写真クオリティも高いものが多くはないため初心者が参入しやすいということです。
実は写真ACとは「売れる写真マーケティングスキル」を身につけるためのトレーニングジムだった
僕が写真ACの一番気に入っているところは、フリー素材であるがゆえに、とにかくダウンロードされまくるということです。
写真に限らず「上手くなる」ということには、反省をし、次に活かすということが必要です。
そのためには、数をこなし統計をとる必要がでてきます。
そもそも有料素材は1枚ダウンロードにお金がかかるため、ユーザーもシビアに見ます。
写真クオリティ・題材選びが高品質なものの総合点を100点満点だとすると、そもそも有料素材で売れる写真は70点を超えていないと売れない印象です。
つまり0〜69点まではほぼ売れないため、売れない写真が全くもってダメなのか、惜しいレベルなのかの統計が取れないんです。
一方写真ACの場合は、基本無料であるため、とにかくよくダウンロードされます。
デイリーダウンロードランキング大体4位の僕では、1日約1000枚ダウンロードされます。
さらに、先程の点数で例えると、10点以上のものであればとりあえず売れるといった印象です。
そしてある程度販売していますと、どの写真がどれくらい人気なのか、ユーザーの需要も見えてきます。
ここで売れる写真の感覚を身につけておくと、他社ストックフォトでも大いに役に立ちます。
実は写真ACというのは「売れる写真マーケティングスキル」を身につける、トレーニングジムだったわけです。
こぼれ話し:実は飽きっぽいのが自慢の僕が、写真ACを続けられた訳
2016年5月にAdobe Stockを始めた時には、グアムの旅行写真の投稿をしていました。
全然反応がなく、26点投稿したところで飽きてしまい、以降2018年2月に再開するまでに売れた枚数は18枚でした。
2年弱での売上は1650円です。
2016年9月に写真ACを始めてからは、数は少なくても何かしら毎日売れていきますので、見ていて楽しかったです。
ざっくりどれほどダウンロードされたのかのデイリーレポートメールが毎日来るのですが、毎朝目が覚めたらこのメールをチェックするのが日課となっています。
人間は、自分にとって意味のない行動を取り続けるのは苦痛です。
とにかく、毎日なにかしら反応があるというのはモチベーションを維持するのに大事なことなんですね。
なぜ写真ACから始めるべきなのかのまとめ
プロカメラマン、初心者問わず、ストックフォトの投稿はコツコツと地味な作業です。
ユーザーからの反応が無いと、きっと早々に飽きてしまい辞めてしまいます。
それを阻止するためにも、
- 撮影技術・題材選びともに高いクオリティが求められる有料ストックから始めない
- とりえず色々と売れる写真ACから始めて、売れる写真の傾向を見る
- 自分の中で売れる勝ちパターンが見えたら、有料ストックフォトにチャレンジする
という流れがオススメです。
そのためにも、
- たくさんダウンロードされる、フリー素材なのに報酬がもらえる
- 有料ストックフォトより審査が緩い
- 競合するプロカメラマンが少ない
写真ACから写真の投稿を始めましょう。
「売れる写真が何なのかわかる」、「飽和していると思うジャンルでも隠れた需要を見つけられるようになる」スキルは色々な分野で役に立ちますよ。