特徴と使い勝手、値段の比較を教えてください!
Adobe Lightroom=初心者〜プロ向け
Capture One Pro=アマチュア〜プロ向け
という感じかな。
基本的にLightroomでできること以上のことがCapture Oneでできると捉えてOKだよ。
Capture Oneに乗り換えるポイントってなんだろう…?
それまでは、Lightroomで十分!
それじゃ、LightoomとCapture Oneをちょっと比較してみよう。

Lightroom vs Capture One 発色や画作りの比較
その中でお互いのソフトの良かった点と悪かった点を書いていこうと思います。
まず1つ目は「発色について」
Ligtroom vs Capture One 発色の比較
撮影したRAWデータをカメラメーカー純正の現像ソフト以外を使って開くと、カメラが作り出す発色とは違った色になります。
つまり、現像ソフト特有の発色で表現されてしまいます。
カメラの背面モニターで撮った感覚と違うものがパソコンの画面に表示されてる…
これって結構ストレスですよね。
ましてや2016〜2017年以前のLightroomではくすんだ色に表現される事が多く、悩んだものです。
↓その頃のデフォルトの発色


2017〜2018年以降のバージョンでは、Lightroomも発色は見直されており、大分良くなってます。
↓最新版のデフォルトの発色


デフォルト発色の傾向はややあっさり目、Adobeが提案するプロファイル(人物とか風景とか)と別に、カメラメーカーに近づけたプロファイルも用意してあるのは良いところ。
かなりカメラオリジナルの発色に似ていると思います。
↓カメラオリジナルに似せてきたプロファイル


Lightoomだと少しハイライトを抑え気味ですね、良く言えば破綻がなく使いやすい、悪く言えばヌケが悪いといったところでしょう。
一方、Capture Oneでは写真を開いた段階で、くっきりと解像感も高く、初期設定の完成度が高い印象です。
特にハイライトはLightroomより飛ばし気味で表現されるため、空気感を演出したい写真にぴったりです。


今でこそ、カメラオリジナルの色再現度はLightroomに軍配が上がりますが、写真をいじらずに使えるようなバランスの良さは健在です。
特殊な機能としてCpture Oneでは他カメラの発色をシミュレーションもできます。
例えば、ニコンのカメラを使っているのにキャノン風の肌色を再現したりすることができます。
Lightroom vs Capture One 解像感の比較
次に解像感の比較なんですが、その前に「解像度」と「解像感」の違いを抑えておきましょう。
解像度…横6000p、縦4000pxなど画像のピクセル数のことですね。
上記例だと、横に6000粒、縦に4000粒、その面積の2400万粒のドットで描写されていますよ、ということです。
この粒を画素といい、上記例だと2400万画素ということになります。
解像感…シャキッとくっきり見えている感じ、いわば目の錯覚です。
解像感を上げたからと言って、2400万画素が3600万画素に上がるようなことはありません。
それでは、どうやって解像感を上げるのかというと、細かい輪郭のコントラスト(陰影の差)を大きくするとくっきりして見えます。
Capture Oneは初期設定で、写真の黒い部分の演出がうまいということですね。
逆に言えばLightroomでも黒のコントロールをすれば、解像感をあげることができます。

Lightroom vs Capture One フリンジの比較
フリンジという言葉は聞き慣れないと思いますが、「外周」という意味で、写真業界では被写体の外周に現れる緑や紫の縁取りのことを言います。
紫の縁取りをパープルフリンジと言いますが、グリーンフリンジは聞かないですね、なんででしょう?
このフリンジが出やすい条件はいくつかあり、
- 被写体の背面と前面の輝度差(明るさの差)が激しい
- レンズのF値を小さくして撮っている
- 金属面など被写体の輪郭の反射が激しいものを撮っている
などが重なると出やすくなります。
このフリンジですが、LightroomでもCapture Oneでも直すことができます。
軽いフリンジであれば、両ソフトとも問題はない印象です。
ただし、太くてキツめのフリンジに対しては、LightroomとCapture Oneとでは処理の出方が変わります。
↓キツめのフリンジのサンプルです。

Lightroomではデフォルトのフリンジがそもそも強く出て、消したら消したでグレーの輪郭が強く出てしまっています。
一方Capture OneではデフォルトのフリンジがLightroomよりきつくは出ないですが、フリンジ除去をしても完全には消しきれない部分があります。
ただし消えている部分は色も自然なので良い傾向ではあります。
もう一つLightroomの方には大きな問題がありまして、消したパープルフリンジ(紫)の部分が他の紫にも影響することです。
下の写真をご覧ください。

Capture Oneではビフォーアフターに差はないのですが、Lightroomの方では、着物の紫の柄もフリンジと認識してグレーと置き換えてしまっています。
ですのでフリンジがひどい写真はCapture Oneで処理することをおすすめします。
Lightroom vs Capture One ノイズの比較
まずLightroomとCapture Oneではデフォルトの条件が違います。
どういうことかと言いますと写真を読み込んだ段階で、
- Lightroom…ノイズ軽減0(最大値100)
- Capture One…ノイズ除去50(最大値100)
となっていますので、デフォルトではCapture Oneのほうがきれいに見えます。
Capture Oneではすでにノイズリダクションがかかっているんですね。
この条件を前提に、それぞれの数値の差を見てみたいと思います。

解像感が高いのはCapture One、なだらかにきれいに見えるのはLightroomというところですね。
これはどちらが良い悪いという問題ではなく写真の用途によってどちらが最適かかわってきます。
個人的には、ディティール重視の風景や建築物、商品の写真などにはCapture Oneを、人肌をなだらかに見せたいときはLightroomが向いているように思います。
ただし、パラメータの設定次第でどちらのソフトでも同じことができますので、差はないかなと思います。
Lightroom vs Capture Oneの画質比較まとめ
LightroomとCapture Oneの画質の比較はフリンジの出方がCpture Oneの方が良好という以外は、用途や好みによるというところでした。
それではその用途とはどんなものなのか?イメージしてみました。
LightroomとCapture Oneに向いている被写体
発色の面からは使っているカメラに近い発色を求める場合はLightroomをおすすめします。
カメラに近い発色をしていてもLightroomはデフォルトでハイライトを抑え気味になっていますので、階調性を気にするような人物撮影に向いていそうです。
ノイズ処理もちょっとのっぺりしていることもあり、解像感は犠牲にはなりますが、肌はなだらかに表現されますので女性には喜ばれるのではないでしょうか。
一方Capture Oneの特徴は解像感の高さです。
そして発色もハイライトが飛び気味でコントラストが高めですので、抜け間や空気感を表現したい、風景や町並み、スナップ、建造物などに向いているのではないかと思います。
