2018年11月29日にCapture One Pro の最新バージョン12が発売されました。
旧バージョン11から何が追加されたのか見てみましょう!
※最新のお得なキャンペーン情報をお届けするページを用意しましたので、Capture One の購入を検討されている方は必ずチェック!

Capture One Pro 12のバージョンアップした機能一覧
まず、Capture One公式サイトによりますと、
- 輝度マスク
- 線形グラデーション
- 放射状(円形)グラデーション
- インターフェイスデザイン
- 調整コピー
- キーボードショートカットの検索
- プラグイン
- 富士フイルムのフイルムシミュレーション
が主な変更点です。
それでは一つずつ見ていきましょう。
Capture One 12の新機能:輝度マスク
僕がCapture One Pro 11に心酔するようになった理由は、Adobe Lightroomに比べて、
- プレビューが早い
- ブラシ機能の動作が軽い
- レイヤー機能で細かく部分調整が可能
- マスキング機能のリファインマスクが超絶便利
という点からです。
2018年11月最新バージョンのCapture One Pro 12には、さらに輝度マスクが追加されました。
輝度マスクは文字通り、明るさに応じて選択範囲を調整し作る機能です。
Adobe Photoshopの「色域指定」輝度バージョンのような感じですね。
それでは、あえて難しそうな白背景に白服の女性の背景マスキングをやってみたいと思います。
使い方は、まず新規レイヤーを作り、マスクを反転させます。

すると、写真全部に赤くマスクがかかった状態になります。

輝度範囲ツールを出します。

スライダーを調整し、マスクをかけたい輪郭を抽出します。

案の定白背景と白い服の明るさが近いため、うまく抽出できませんでした。
そこで、白い服の部分のみをブラシツールで消すわけですが、このままではブラシが使えません。
レイヤーにコントラストマークが出ているとブラシが使えません。
正確に言うと、選択輝度の範囲内でしかブラシが効きません。

そこで、「マスクのラスタライズ」をし、ブラシを使えるようにします。
適用するとコントラストマークが消えます。

ブラシが使えるようになりましたので、軽く調整して白背景のみのマスクができました。
後は、必要に応じてリファインマスクなどを使用してください。

「簡単に日焼け・ワキ汗をレタッチ / Captrure One」の記事にも使い方を紹介していますので、ご覧ください。
線形グラデーション
線形グラデーションそのものは、 11にもあったのですが、Capture One Pro 12では更に細かく調整ができるようになりました。

スクリーンショットはすでに線形グラデーションがかかっている状態で、グラデーションを調整する線を①〜③とします。
普通にグラデーションの幅を変えようと、③を動かしたとします。
すると②が連動して動きます。
①を動かしたときには、②が連動して動きます。
つまり今までは、グラデーションのセンターを取りづらかったんです。
今回では、Optionキー(Mac)を押しながら線を動かす事で、①と③を単独で動かせる様になりました。
さらに、Siftキー(Mac)を押しながら、線を動かすことで、①と③が均等に動きます。
放射状(円形)グラデーション
機能としては、線形グラデーションの円バージョンになるのですが、Optionキーによる線の単独動作はできません。
Siftキーによる、均等動作はできます。

インターフェイスデザイン
これまでのデザインは目にチカチカしたような感じだったのですが、長時間作業でも疲れないようなデザインに変更されています。
調整の自動選択
Capture One Proの調整を選ぶ方法としては、
- 全項目を選択
- 全項目の選択を外す
- 調整された項目のみ選択
という方法がったのですが、最新バージョンのCapture One Pro 12では「自動選択」機能が追加されました。

自動選択には3種類あり、
- 調整された項目…文字通り調整した項目をすべて選択
- 構成を除く項目…構成とはクロップ、回転、反転、キーストンなど
- なし…自動選択機能を使わないという意味、従来の方法で選ぶということ
が選べます。
これまでは、調整の適用時にクロップなどを構成の項目だけを外すのが面倒でしたので、地味に助かりますね。
キーボードショートカットの検索
Adobe LightroomからCapture One Proに乗り換えた人などは、ショートカットをLightroomに合わせたかったりしませんか?
僕はショートカットをLightroom風にしていました。
ただ、これまでショートカットの項目が多すぎて、なかなか目標の項目にたどり着けなかったんです。
Capture One Pro 12からはショートカットに検索窓が付きましたので、目標の項目をすぐ探せるようになりました。
プラグイン
最新バージョンのCapture One Pro 12には、プラグイン機能が付きました。
- 3種類ありまして、
- Format…オンラインで作品集を作ることができるサービス
- Helicon Focus…フォーカススタッキング(深度合成)ができる機能
- JPEGmini…Jpeg画像を劣化無しで、さらにファイルサイズを抑える機能
が導入できるサービスです。
富士フイルムのフイルムシミュレーション
富士フイルムユーザーお待ちかねの機能、フィルムシミュレーションです。
Capture One Pro 11までは富士フイルム X-T3など、最新機種のRAWに対応したサービスはしていたのですが、フィルムシミュレーションまではありませんでした。
Capture One Pro 12からは「基本特性 – カーブ」の欄にフィルムシミュレーション項目が増えました。
ちゃんとETERNA(エテルナ)までサポートしているのがさすがですね。
Capture One Pro 12 とCapture One Pro Sony(Fujifilm)はどう違うのか?
Capture One Proには別途ソニー用と富士フイルム用が販売されています。
一見、ソニー、富士フイルム用にはそれ専用の機能があるのかと思ってしまいます。
例えば、富士フイルム用でしかフィルムシミュレーションが使えないのではないか?など。
実はソニー用、富士フイルム用はそのメーカーのカメラのみにRAWファイルが対応しないというだけで、その他の機能はCapture One Pro(便宜上、無印と呼びます)と変わらないのです。
ですので、以降何年もソニーまたは富士フイルムのカメラしか使わない!
という人以外は、Capture One Pro 無印版を購入しておいたほうが良いでしょう。
気になるCapture One Pro 12へのバージョンアップ費用は?
手元にある料金表がドルまたはユーロ表記ですので、おおよその換金額で表記します。
購入時に誤差がでますことと、税抜表記になりますので、ご了承ください。
- Capture One pro 11→Capture One Pro 12…130EUR…約16,700円
- Capture One pro 10→Capture One Pro 12…147EUR…約18,900円
- Capture One pro 9→Capture One Pro 12…163EUR…約21,000円
細かいバージョンアップ一覧を以下にまとめましたので、ご覧ください。

※最新のお得なキャンペーン情報をお届けするページを用意しましたので、Capture One の購入を検討されている方は必ずチェック!
