※2020年5月に、新たに「Capture One for Nikon」が発売されました。それに伴いホームページデザインも一新されています。当記事に使用している画像は、2020年1月のものとなりますのでご了承ください。
Capture One Pro 20 の商品ラインナップを見ていると思いの他種類が多く、戸惑うことがあります。
この記事は2020年5月時点での、Capture One Pro 20の商品ラインナップと購入方法の説明をしたいと思います。
なお、価格一覧表については以下の記事にまとめています。
Capture One Pro 20 の価格一覧表、バージョンアップの相場付き
※最新のお得なキャンペーン情報をお届けするページを用意しましたので、Capture One の購入を検討されている方は必ずチェック!

図で見るCapture One Pro 20の商品ラインナップ

Capture One Proのホームページは年々見やすくなっておりますが、ここで一度整理するためにツリー状にまとめました。上の画像はクリックで拡大します。
商品ラインナップは、

- Capture One Pro 20…ソニー、富士フイルム製のカメラ含め機能制限なし(便宜上無印版と呼ぶ)
- Capture One for Fujifilm…富士フイルム製のカメラしかRAW現像できないが、その他は20と同じ機能
- Capture One for Sony…ソニー製のカメラしかRAW現像できないが、その他は20と同じ機能
- Capture One for Nikon…ニコン製のカメラしかRAW現像できないが、その他は20と同じ機能

- Styles(スタイル)…インスタのフィルターやAdobe Lightroomのプリセットと似た機能の現像設定集
の組み合わせで構成されています。
また特殊な用途として、

- Capture One Enterprise…ECサイトの商品撮影など「大量の写真と商品情報」を紐付け、管理するのに特化したバージョン
- Capture One マルチユーザー…5人以上のユーザーで一つのライセンスを共有することができるバージョン

- Upgrade…以前に永久ライセンス版を購入した人は有料、サブスクリプション版に契約している人は無料
体験版・無料版として、

- トライアル…Capture One Pro 20の無印版を30日体験できる

- Capture One Express for Fujifilm…Capture One for Fujifilmの機能制限版を無料で使用できる
- Capture One Express for Sony…Capture One for Sonyの機能制限版を無料で使用できる
- Capture One Express for Nikon…Capture One for Nikonの機能制限版を無料で使用できる
が用意されています。
Capture One Pro 20 の無印版、富士フイルム版とソニー版、ニコン版の違いは?

Capture One Pro 20は他社現像ソフトと違い、富士フイルム版とソニー版、ニコン版が用意されているのが特徴です。
では無印版のCapture One Proと富士フイルム版とソニー版、ニコン版にはどのような違いがあるのでしょうか?
答えは、「読み込めるRAWファイルの制限がある」というだけで、Capture One Pro 20の機能的な違いはありません。
RAWファイルとは、jpgなどの汎用的な画像ファイルに変換される前の、カメラ独自の画像ファイルの事です。現像加工前のファイルだからRAW(生)ファイルと呼ばれています。
Canonなら.CR2、Nikonなら.NEF、富士フイルムなら.RAF、ソニーなら.ARWです。
- 富士フイルム版Capture One Pro 20…富士フイルム製のカメラで撮影したRAWファイルしか読み込めない
- ソニー版Capture One Pro 20…ソニー製のカメラで撮影したRAWファイルしか読み込めない
- ニコン版Capture One Pro 20…ニコン製のカメラで撮影したRAWファイルしか読み込めない
ですので、複数メーカーのカメラを使う人は、無印版のCapture One Pro 20を、富士フイルム、ソニー、ニコンしか使わないという人は、それぞれの特化バージョンを使用しましょう。
富士フイルム版、ソニー版に限っては各メーカーの実質純正ソフトのような位置づけになっていますので持っておいて損はないです。
ちなみに、無印版のCapture One Pro 20はもちろん富士フイルム、ソニー製、ニコン製のカメラも使えます。
特に富士フイルム版に関しては、Adobe Lightroomと違い、富士フイルム協力のもとフィルムシミュレーションが作られているみたいですので、再現の精度がなかなかのものです。
Capture One 12の富士フイルムフィルムシュミレーションを試す!
Capture One Styles(スタイル)って何?

Styles(スタイル)という単語は聞き慣れないと思いますが、インスタグラムで言うところのフィルター、Adobe Lightroomで言うところのプリセットと同じ機能です。
Adobe LightroomはAdobe社そのものはプリセットの販売はされていないと思うのですが、Capture OneはPhase One社から公式にStyles(スタイル)が販売されています。
Styles(スタイル)には2020年1月の段階では16種類あり、それぞれに7~18個の設定項目が入っています。
また、レトロ風やアウトドア用などテーマによって、16種類から抜粋された組み合わせ(バンドル)でセット販売されています。
もし購入するなら、単体で購入すると割高ですので、このバンドル版がおすすめです。
Capture OneのEnterprise(エンタープライズ)って何?

Capture One にはEnterprise(エンタープライズ)版という聞き慣れないバージョンがあります。
このEnterprise版は、ECサイト(インターネット上の通販サイト)の商品撮影をよく行う方向けのバージョンとなっており、一般の用途では使わないでしょう。
僕も過去、ECサイトの商品撮影を行ったことがあるのですが、
- とくかく点数が多い
- 大量の商品の管理、撮影の進捗状況の確認
- 大量の商品の写真の構図や色の管理
- 大量のファイル名の変更や商品と写真の情報の紐付け
など、とにかく撮影以外にも大変なことが多すぎてヘコタレた記憶しかありません。
そのへんを、バーコードリーダーと連携していたり、半自動化し作業効率化を図ったバージョンがEnterprise版という位置づけです。
もし、今ECサイトの商品撮影で忙しすぎるという方は、検討の余地ありです。
Capture Oneは1ライセンスで何人使える?

Capture One における1ライセンスで使用できる人数と、パソコンにインストールできる台数は別カウントです。
1ライセンスで使用できる人数=Capture One の同時起動が出来る台数、だと捉えてください。
シングルユーザーのライセンス
シングルユーザー対象の以下の3点は、同時使用可能人数は1人です。
ですが、パソコンにインストール出来る台数が違っています。
自宅のパソコン、出先のノートパソコンと考えても2台インストールできれば十分でしょう。
- Capture One Pro 20 …パソコン3台
- Capture One for Fujifilm…パソコン2台
- Capture One for Sony…パソコン2台
- Capture One for Nikon…パソコン2台
マルチユーザーとEnterpriseのライセンス
一方、法人の写真事務所などで、同時に複数のCapture One を起動する場合は、マルチユーザーアカウントとなります。
もちろん、1ライセンスごと購入してもいいのですが、ライセンスまとめ買いしたほうが18%ほど維持費は安くなります。
- マルチユーザー…5、10、15人から選べる
- Enterprise…1、5、10、15人から選べる
といった違いがあります。
Capture One Proのアップグレードって毎回買わないといけないの?

Capture One Proのバージョンアップはほぼすべての人に必要なのですが、その都度お金を払わないといけない人と、そうでない人とがいます。
Capture One Pro 20ではライセンスの形態が2種類あり、「永久ライセンス」、「サブスクリプション」と別れています。
- 永久ライセンス…ライセンスを買い切るので以降の維持費は無いが、バージョンアップはその都度実費
- サブスクリプション…月々課金をしCapture One Pro 20を使用する、月々の維持費はかかるがバージョンアップはもれなく付いてくる
といった違いがあります。
数年前までは、永久ライセンス版を購入し、その都度キャンペーンでバージョンアップを安く買った方が結果的に良い流れだったのですが、それも変わってきました。
現在は、Amazon primeや、Adobe Creative Cloudなどサブスクリプション全盛ですので、Capture Oneもサブスクリプションプランを推しています。
バージョンアップで気をつけないといけないこと
Capture One のバージョンアップで気をつけなければいけないことがあります。
それは、Capture Oneそのものの問題と言うより、「カメラを最新モデルに買い替えたとき」です。
例えば、現行でCapture One Pro 20が出ていますが、まだCapture One Pro 12を使用していたとします。
そして、来月発売の最新のカメラが出たとすると、そのカメラに対応するCapture Oneは現行の20のみとなります。
つまり最新のカメラに変える=Capture One Proも最新に変える
必要が出てくるということです。
図で見るCapture One Pro 20 の商品ラインナップと購入方法のまとめ
Capture One Pro 20には色々商品があるように見えるが、法人向けの特殊なバージョンを除けば、
- Capture One Pro 20…ソニー、富士フイルム、ニコン製のカメラ含め機能制限なし(便宜上無印版と呼ぶ)
- Capture One for Fujifilm…富士フイルム製のカメラしかRAW現像できないが、その他は20と同じ機能
- Capture One for Sony…ソニー製のカメラしかRAW現像できないが、その他は20と同じ機能
- Capture One for Nikon…ニコン製のカメラしかRAW現像できないが、その他は20と同じ機能
- Styles(スタイル)…インスタのフィルターやAdobe Lightroomのプリセットと似た機能の現像設定集
の4種類のセット商品だったり、ライセンスの違いで構成されています。
一般ユーザーの用途ですと、「シングルユーザー用製品」の「無印版、富士フイルム版、ソニー版、ニコン版」のいずれかを選び、「サブスクリプション契約」を選ぶのが一番お得な選択となります。
各契約についての料金詳細は、以下のリンクをご覧ください。