現像ソフトのCapture One Pro 20(2020年最新版)の価格を調べてみようとしたけれど、
Capture One Proの商品ラインナップが色々あってよくわからん!
という人に、Capture One Pro 20の商品ラインナップと価格の一覧を紹介したいと思います。

Capture One Pro 20の種類(ラインナップ)を知ろう

まず、よく「Capture One」と言われているものは「Capture One Pro 20」のことです。
全く知らない人にとっては、「Capture One」と「Capture One Pro」「Capture One Pro 20」が違うソフトであるように勘違いしてしまうかもしれませんが、同じものです。
ラインナップそのものは、
- ソニー・富士フイルム、ニコン用の無料廉価版
- ソニー・富士フイルム、ニコン用の有料版
- 制限なしのCapture One Pro 20
とあります。
ソニー・富士フイルム、ニコン用の無料廉価版…Capture One Express
Capture One Expressとはソニーと富士フイルム製のカメラ限定で無料で使える機能制限版です。
Pro版との違いは、
- テザー撮影ができない
- フォルダの同期ができない
- セッション使えない
- ルーペによる拡大ができない
- フォーカスツール、フォーカスマスクが使えない
- 注釈機能が使えない
- カラーバランスツールが使えない
- カラーエディターの、詳細設定とスキントーンが使えない
- フィルムグレインが使えない
- キーストンが使えない
- レンズカラーコレクションが使えない
- レイヤーが使えない
- レベル補正、トーンカーブが使えない
- ノーマライズ、書き出し時のシャープニング、オーバーレイが使えない
- 現像調整用コントローラーが使えない
- 修復レイヤーが使えない
- スポット修正機能が使えない
- CMYK出力が使えない
- EIPサポートが使えない
- 現像レシピ機能が使えない
- ウォーターマークが使えない
- ソフトプルーフィング機能が使えない
- Webコンタクトシート出力が機能が使えない
- PSD出力機能が使えない
- LABリードアウト機能が使えない
- インターフェイスのカスタマイズができない
- マルチモニターに対応していない
- 作成したICCプロファイルをデフォルト指定できない
となります。
個人的には、赤いアンダーラインを引いた機能が使えないのが痛いところです。
ソニー・富士フイルム、ニコン用の有料版…Capture One for Sony , Fujifilm, Nikon
Express版と同様に、ソニーと富士フイルム、ニコン製のカメラしか使用できません。
ただし、ソニーと富士フイルム、ニコン製のカメラを使う分には何の制限もなく、無印Pro版と同じ機能を使うことができるのが「Capture One for Sony, Fujifilm Nikon」です。
バージョンは20で、これも同じです。
Capture One for Sony, Fujifilm, Nikonの販売ページ
一見、ソニー専用、富士フイルム専用、ニコン専用と分かれていると、その3メーカーのカメラのために特別な機能がついているのかと思ってしまいますが、無印Pro版より安いというだけで、中身に違いはありません。

制限なしのCapture One Pro 20 = 無印のCapture One Pro 20
使用カメラメーカーの制限がないCapture One がただの「Pro」表記のものになります。
復数メーカーのカメラを使う人、ソニー、富士フイルム、ニコン製以外のカメラを使う人は、Capture One Pro 20を選ぶことになります。
Capture One Pro 20 の新機能、さらに使いやすく!
Capture One Pro 20 には別途、インスタグラムのフィルター、Adobe Lightroomのプリセットと似た「スタイルパック(Styles)」というものが販売されており、それがセット販売されているものもあります。
Capture One Pro 20 の契約プランの種類

Capture One Pro 20 には永久ライセンスプランとサブスクリプションプランという契約プラン(購入方法)があります。
- 永久ライセンス…1回買い切りプラン、バージョンアップのたびにお金がかかる、バージョンアップしなければお金はかからない
- サブスクリプション…月々定額プラン、契約している限り月々支払い続ける必要はあるが、バージョンアップにお金がかからない
さらにサブスクリプションには3種類あり、
- 年間プランー月々払い…1年契約自動更新、毎月定額を支払う、一括払いより割高
- 年間プランー前払い…1年契約自動更新、1年分を一括前払い、月払いタイプより安い
- 月々プラン…毎月定額を支払う、いつでも解約可能だが、かなり割高
があります。
Capture One Pro 20 の価格一覧表(2020年5月日本円表記)
それでは、Capture One pro 20をそれぞれ1年間契約した場合の価格を一覧表にしてみました。
現在(2020年5月)のラインナップは、
- Capture One Pro 20 永久ライセンス +Stylesのバンドル(セットという意味)
- Capture One Pro 20 永久ライセンス
- Capture One Pro 20 サブスクリプション +Stylesのバンドル
- Capture One Pro 20 サブスクリプション
となっており、さらにこれらのソニー版、富士フイルム版、ニコン版があるといった感じです。
※価格は変動の可能性がありますのであくまで目安と捉えてください。
Capture One Pro 20(無印)
商品プラン | 購入プラン | 公式価格(1年分) |
Capture One Pro 20 + Styles | 永久ライセンス | 54,720円 |
Capture One Pro 20 | 永久ライセンス | 36,520円 |
Capture One Pro 20 + Styles | 年間プランー月々払い | 47,515円(2443×12+16186) |
☆Capture One Pro 20 + Styles | 年間プランー前払い | 40,185円(22986+18199) |
Capture One Pro 20 + Styles | 月々プラン | 53,371円(2931×12+16186) |
Capture One Pro 20 | 年間プランー月々払い | 29,316円(2443×12) |
Capture One Pro 20 | 年間プランー前払い | 21,986円 |
Capture One Pro 20 | 月々プラン | 35,172円(2931×12) |
やはり、「サブスクリプションの年間プランー前払い」が1年の出費を考えるとお得でしょう。
Capture One Pro 20の永久ライセンス版と、☆印のサブスクリプション版では1000円の差でサブスクリプション版はStylesが110個も付いてくるのでお得度が高いです。
Capture One Pro 20(ソニー、富士フイルム、ニコン版)
商品プラン | 購入プラン | 公式価格(1年分) |
Capture One Pro 20 + Styles | 永久ライセンス | 33,955円 |
Capture One Pro 20 | 永久ライセンス | 15,756円 |
Capture One Pro 20 + Styles | 年間プランー月々払い | 32,851円(1221×12+18199) |
☆Capture One Pro 20 + Styles | 年間プランー前払い | 30,291円(12092+18199) |
Capture One Pro 20 + Styles | 月々プラン | 41,659円(1955×12+18199) |
Capture One Pro 20 | 年間プランー月々払い | 14,652円(1221×12) |
Capture One Pro 20 | 年間プランー前払い | 12,092円 |
Capture One Pro 20 | 月々プラン | 23,460円(1955×12) |
料金分布はソニー・富士フイルム・ニコン版も無印版と同じ傾向はありますが、富士フイルム版は富士フイルム独自の色再現を楽しみたいユーザーがほとんどでしょうから、必ずしもStylesのセットでなくてもいいのではないかと思います。
Capture One 12の富士フイルムフィルムシュミレーションを試す!
Capture One Pro 20 のバージョンアップ費用は?

Capture One Pro のバージョンアップはおよそ1年周期で出ています。
現在(2020年1月)はバージョン20ですが、バージョンが20に上がってから発売されたカメラには前バージョンは対応せず、20移行のみ対応する形となります。
年々便利な新機能も強化されていますので、カメラを新調する人にはバージョンアップは必須です。
サブスクリプション版では年間契約でずっと支払いが続く分、バージョンアップも料金に組み込まれています。
バージョンアップの購入が必要な人は、永久ライセンス版を使用している方となります。
ですので、長期で使う場合はバージョンアップ費用も考えないといけません。
それではバージョンアップ費用はいくらなのか?
以下のスクリーンショットは僕がバージョン10から11に、11から12に、12から20にバージョンアップした時の価格です。

Capture One Pro 10から11へバージョンアップ、119EUR=約15400円ですね。

Capture One Pro 11から12へバージョンアップ、18,950円ですね。

Capture One Pro 12から20へのバージョンアップは19,708円です。(僕は早割で買ったので13,251円でした)
Capture One Proのバージョンアップは通常料金で見ると年々上がってるんですね。
Phase One社(Capture Oneを作っている会社)はAdobe社と同様にCapture One を月々契約してもらいたと考えているため、2019年半ばからサブスクリプション版のほうがお得になるように価格調整されている気がします。
ちなみに2年ほど前までは、永久ライセンス版+キャンペーンでその都度購入するバージョンアップ版が一番安かったのです。
